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江戸時代から現代まで長い間、女性の結髪の飾りとして愛されてきた簪(かんざし)。シンプルなものから派手に技巧を凝らしたものまで数多く作られてきましたが、ガラスを材料とするものもあり、右の写真のような江戸とんぼ玉を使った「玉かんざし」もその一つです。江戸時代に大阪・堺などでとんぼ玉の生産が盛んになったのは、この玉かんざしのためのとんぼ玉が必要になったのが一因です。多くの種類があるかんざしの中でも、玉かんざしが最も人気があるとされ、現在までずっとすたれることはありませんでした。
ガラスを材料とするかんざしは、他にも、左の写真のように本体の胴部分がガラスで出来ているものもあります。江戸末期から明治時代にかけて流行しましたが、大正期になると子ども向けのものしか作られなくなり、夜祭りの露店などで売られるようになったということです。ガラス製のかんざしは希少で集めるのが難しく、ある著名なかんざしコレクターは次の様に述べています。
この2、3年、アンティークのとんぼ玉を使った玉かんざしとして、小野セツローさんの手製のかんざしが注目されています。セツローさんの仕事に注目し、広く世間に紹介した祥見知生さんは著書「セツローさん」に、初めてそのかんざしに出合った時のことを記しています。
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