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《民藝 76号》 台湾パイワン族頸飾り 1959.4

パイワン族 「表紙に載せたのは、往年私が渡台の折りに求めた一個で、パイワン族のもの。パイワン族は、台湾の一番南端に住む民族で、台湾全島に住む七種の高砂族のうち、最も優秀な工芸品を持つ種族だと云へる。織物にも非常に美しいものがあるが、装身具にも大したものがある。私はこの種のものに就いての詳しい歴史を知らぬが材料は殆ど皆支那から渡つてきたものだと云はれる。石もあり硝子もあり、珊瑚もあり又貝もあり、練物もあるであらう。それを土人が自らの好みで、形や色や柄の取合せをしたのである。之はもとより頸飾りで、巾広の個所が半月形をなして胸の上に垂れかかる。私の見たパイワン族のアクセサリーの中で、最も美しいものの一個であった。それで私はいたくこの一個に熱心して、旅先で之を買入れるために、内地から電報為替で態々送金して貰つたことを覚えてゐる。取り出して眺める度毎に、「買つておいてよかつた」といつも感深く思ふ程、その美しさが際立つてゐる。トンボ玉を愛する人達には定めし垂涎の一個であろう。玉の数も大変な数にならう。仮に今、これより美しい頸飾りを探さうとして、万金を抱いて巴里の町々を歩き廻つたとしても、さうすぐには見つかるまい。色や形の美しさは、譬へやうもないのである。然るに未開人と呼ばれ、蛮人と蔑まれる人達の作ったものであるから、考えさせられるではないか。之は古作品だが、今の流行の品と雖も之より更に新しく且つ美しいであらうか。」(柳宗悦『民藝 76号』)

※とんぼ玉と民芸の関係については→《民藝 387号》 あいぬ玉 1985.3
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