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【古代ローマ】 壷型とんぼ玉

 右の写真は帝政ローマ期(紀元前27年~紀元後395年)に地中海東岸、現在のレバノン、イスラエル、シリア、ヨルダン付近で製作され流通していた容器型とんぼ玉です。取っ手が一つあり、網のようなジグザグの透かし模様が胴体部分を包んでいるのが特徴で、口から内部が空洞になっているタイプと、ふさがっているタイプがあるようです。写真は空洞タイプで全長約2.2センチ、空洞部分は口から約1.2センチです。日本では類品が、横浜ユーラシア文化館や羽原コレクションに収蔵されています。


ルーブル美術館のある研究員の解説によると、空洞タイプは
 ①エルサレム
 ②ヨルダン川西岸のサマリア
 ③アンマンの北約110キロの都市ウンム・ケイス(旧ガダラ)
などから出土し、ふさがっているタイプはイスラエル北部の都市ナザレで出土しているとのことです。古代ギリシャで葬祭用の供物としてつかわれた陶器製の香油瓶『レキュトス』のような形をしていますが、ローマ期には他にも左の写真の様な色々な形の壷をかたどった思われるとんぼ玉が発掘されています。(2007.6.1)

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