
ナガ族とは、
インド東部のナガランド、マニプール、アッサム、及び、
ミャンマーの西北部の山岳地帯に暮らすナガ部族の総称で、ナガランドではコヒマを中心とするアンガミ(Angami)族、モコクチュンを中心とするアオ(Ao)族などから構成されています。ナガランドは第二次世界大戦中に日本軍によって実行されたインパール作戦の舞台となった地域で、ナガ族はかつて首狩りの習慣があったことで知られています。
ナガ族はビーズジュエリーが発達していることも有名で、『
History of Beads』によると、貝はベンガル湾、カーネリアンと真鍮製ベルはインドから、ガラス玉はインドとヴェネチアからもたらされたということです。ナガ族が過去、どのようにこれらの素材を手に入れたかは明らかではありませんが、「おそらく交易を支配していたアンガミ族のような特定の部族がもたらしたのではないか」とされています。
ナガ族が生活する地域は、かつて存在したと言われる西南シルクロードの一部に重なります。

ナガ族の装飾品の解説・図録としては、『
The Nagas』が秀逸です。ガラス製の装飾品は、青玉、黄色のディスクビーズ、ヴェネチアのピュマータなどが確認できます。日本語で書かれたナガ族に関する文献としては、1977〜78年にインド東部ナガランドを調査した森田勇造による「
秘境ナガ高地探検記」があり、王の墓に納められたビーズや装飾品を簡単に説明しています。2002年に中国・成都からミャンマー西北部・インド東部ナガランドを経由してカルカッタまで探検した高野秀行による「
西南シルクロードは密林に消える」は、かつて存在した西南シルクロードと現在のナガ族エリアの関連を知ることができます。…続く(2006.6.11)
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