ラオス・ジャール平原 Plain of Jars,Lao

r1s.jpg ラオス北部、ジャール平原のチャンニン地区には、最大で高さ3メートル、重さ15トンにもなる石甕や墓標石が多数集まる巨石遺跡群があります。これらの遺跡は1930年代にフランス極東学院のマドレーヌ・コラニ(Madeleine Colani)によって調査され、世界に広く知れ渡ることになりました。十分な深さのある石甕は骨壺として使われ、石甕の中や周辺の土中からは人骨や歯、鉄器や土器の破片、ガラス製ビーズなどの副葬品が発見されました。

 右上のイラストはジャール平原の中でも、約250基と最も多く石甕が密集しているバンアン(Ban Ang)遺跡からコラニによって発見されたとんぼ玉です。他にも下のイラストの様なガラス製ビーズが、遺跡からも多数見つかっているということです。

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 これらの巨大遺跡群がいつ建造されたかについては、いまだ解明されていません。「出土した青銅器類がバンチェン文化後期典型サーフィン期と共通し、紀元前後に建造された」「出土した土器の文様などから、8~14世紀ごろに建造された」といった見方があるようですが、出土物は概ね紀元前500~紀元800年ごろのものであるということです。

 コラニはビーズの多くは漢からの輸入品だったとしているようですが、1940年代には別の日本人学者が「ガラス玉の成分などからローマ起源のもの」だとしています。…続く(2006/6/27)


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